畑岡奈紗(茨城・翔洋学園高2年)が勝負強さをみせ、このカテゴリーで9年ぶりの世界一を勝ち取った。

 パファコン・タバタナキット(タイ)に3打差首位でスタート。3番と5番でともにチップインバーディーを奪うなど、その差をキープして迎えた9番パー5で思わぬ落とし穴が待っていた。右上15メートルに2オンしたが「あそこに打ったのはだめでした。狙わなきゃ良かったと思った」ときつい下りに打ちきれず4パットのボギー。一騎打ちとなったタバタナキットがバーディーを取って1打差になった。

 10番でタバタナキットがボギーをたたいた後、勝負が決したのは11番。「あれが大きかったです」という3メートルのバーディーパットを沈めてガッツポーズも出た。タバタナキットが連続ボギーにして4打差。14番パー5がともにバーディー後、16番でピン上3メートルを決めてダメを押した。

 「まだ実感がわかないんです。勝ったんだなとは思うんですけど」。最終18番ではウイニングパットを沈めた直後、タバタナキットにペットボトルの水をかけられ、互いの健闘をたたえて抱き合った。日本選手団のチームメートからも水をかけられて、胴上げで祝福された。

 昨年、PGM日本代表選抜大会を勝ち抜いて、本戦で8位となって今年のシード権を獲得した。「去年はやっとシードという感じ。でも、今年は優勝を目標に来た」という。日本選手団より早めに現地入りし、ホームステイをしながら調整してきた。

 昨年は世界ジュニア後の日本ジュニアで、首位で迎えた最終日に6打差を勝みなみに逆転された。その後、ドローだった球筋をフェードに変える取り組みをしている。「日本ジュニアのことがあったので、首位でスタートするのが怖かった。ドキドキしました」と振り返る。日本での悪夢を、世界の舞台で振り払った。

 応援に来た父仁一さんは号泣。「父は涙もろくて」と本人は涙なしの笑顔をみせた。小学校時代は野球、中学に入ってからは陸上短距離の選手だった。ゴルフを本格的に始めたのは小6の夏ぐらいからという。6年で世界一、しかもジュニアとしては最高年齢層を制した。「最終日最終組で出たのも初めて。この経験はこれからも優勝争いしている時に思い出します」という。来年も年齢的に出場できる。今度は世界から追われる立場になる。