単独首位での折り返しにも石川遼に浮かれた様子はなかった。

 「まだ半分終わっただけ」と話し、この日のラウンドの修正点が口を突いて出る。悲願の米ツアー初優勝が視界に入っても緩みはない。

 「何とか集中してやっていこうという感じだった」と話した通り、我慢の1日だった。3バーディー、3ボギーと出入りの激しい前半を耐えて調子を上げた。後半の16番(パー3)では、もう少しで2日連続のホールインワンという好ショットでスコアを伸ばし、そこから3連続バーディーを奪取。「終わり方としては本当に良かった」と胸をなで下ろした。

 苦しみながらも2日連続のアンダーパーとスコアをまとめたが「正直まだまだ」と内容には納得していない。決勝ラウンドへ入り、ここからが胸突き八丁。「どんな展開になっても我慢は必要。しっかりと我慢して最終日につながるようにしたい」と言葉に力を込めた。