プロ20年目の野上貴夫(44=クイックウォッシュ)が、3アンダー68で首位に1打差3位と好発進した。05年にツアー1勝も、10年以降はシードから遠ざかり、今回はマンデー予選会を突破しての今季2戦目。シード選手時代のパターを取り出して臨み、強風と硬いグリーンの難条件の中、ただ1人ノーボギーで回った。

 野上の好調の要因はパット。一時は50センチ、30センチにも自信が持てないほどパットに悩む時期が続き「一番稼いでいたころ」賞金ランク23位になった08年に使ったパターを投入。これが当たって「道具が合ってなかったんですね」と照れ笑いだ。もちろんツアー復帰を目指し「まずは試合に出られるポジションに戻りたい」。本コースは01年アコムインターナショナルで自己ベスト63を出した思い出の地でもあり、絶好の足がかりになりそうだ。