男子ゴルフツアーの日本オープンは、15日から兵庫・六甲国際GCで行われる。

 13日は、同大会のプロアマ戦が行われ、2年連続出場する13年のマスターズ王者、アダム・スコット(35=オーストラリア)も出場して、チーム優勝する幸先の良さを見せた。

 そのあと、17歳以下のJGAナショナルチームらのジュニアゴルファー26人を集めて、スコットのこれまでの経験談や技術面、メンタル面のセミナーを約1時間行った。スコットはこうした話を次世代に伝えていくことが義務であり喜びでもあると語り、ひと言ひと言を丁寧に日本のジュニアゴルファーに語っていた。

 今年の日本アマ王者の広島国際学院2年の金谷拓実は、「きょうのスコットさんの言葉を大切にして、この日本オープンも頑張りたい」と感激していた。先の日本女子オープンで優勝争いした19歳の女子プロゴルファーの柏原明日架も参加。「来てよかったです」とセミナーの終了にはスコットと握手して記念写真を撮っていた。

 大会は15日から始まるが、先週の韓国のプレジデンツ杯から日本にきたため「時差もないし、体調はいい」と昨大会の38位から、今回は「ナショナルオープンは誰もが勝ちたい」と優勝を狙う。スコットと言えば、長尺パターがトレードマークだが、来年1月1日に「アンカーリング禁止」で使えなくなるため、先週の試合から、35インチのノーマルパターに替えている。「そのフィーリングもいい。日本のファンにいいプレーをお見せしたい」と自信ありげな表情をしていた。