女子ゴルフ界で、16年にさらなる飛躍が期待される1人が藤田光里(21=レオパレスリゾートグアム)だ。13年にプロテスト合格、飛距離を武器にした美人プロとしてデビューした14年にはシード権を獲得し、15年は4月フジサンケイ・レディースでついに初優勝を遂げた。シーズン終了後の日本女子プロ協会表彰式には「サクラの季節に優勝したので」と、赤地にサクラの模様がちりばめられた振り袖姿で現れ、そのあでやかさが目を引いた。

 勝った自信からか、15年シーズンは「優勝争いしても、最後まであきらめずにできた」と粘り強さも加わった。14年は夏場にスランプに陥り、後半戦は精彩を欠いた。15年も夏に悩みかけた時期もあったが、「そのままズタズタにならず、立て直すことができた」のが心強い。

 新シーズンの目標を「2勝目と言わず、複数回優勝を」と話す。そのためにも年明けからグアム合宿を開始し、体力づくりと小技の上達に励む構え。また春にはトーナメント会場に華やかさを添える藤田光里の笑顔に会えるはずだ。