米男子ゴルフの石川遼(24=CASIO)が10日、腰と股関節の痛みで、エントリーしていたAT&Tペブルビーチ・プロアマ(11日開幕、米カリフォルニア州ペブルビーチ、ペブルビーチ・リンクス)の欠場を決めた。

 会場入りして調整していた石川は「先週の火曜、水曜あたりからちょっと違和感はあった。練習をちょっと減らして木曜日に良くなったんですけど、金曜日の朝から腰が痛くなった。腰と、あと股関節。そこから正直、昨日までほとんど球を打ってなくて。昨日どうかな? と思って打ってみたら、あまり打てず、今日来てみて、それで判断しようと思って」と説明した。

 詳細な症状については「痛みですね。怖い感じというか、ちょっと不安な感じなので。やっぱりバックスイングとダウンスイングの時、すごい強い電気じゃないですけど、ちょっとビンというのが、腰とお尻周りにあるので。それで満足いくスイングが全然できなくて、思いっきり打とうとしても、力がそこから抜けてしまう」と語った。

 以前も腰を痛めたことはあり、その時はパッティングもままならなかった。今回はパッティングに関しては問題ないものの「30ヤードのショット、ほんのちょっとひねりが入ったら腰が拒絶反応、ストップさせてしまう。これ以上力入れたら痛くなるみたいな痛み」。米ツアーの関係者に診てもらったところ、股関節周辺の疲労の蓄積を指摘されたという。

 次週ノーザントラスト・オープン(18日開幕、カリフォルニア州リビエラCC)についても出場に黄色信号が灯っている。「先週の金曜よりは良くなっている。金曜に比べたら60%くらいでは打てるけど、自分の理想のスイングじゃない。まずは自分の理想の形で100%で打てるようにしていって、それができた次の日に痛みがでないか、というところまでやらないといけない。ちょっと来週間に合うかどうかは分からないかなというのは正直しますけど…」と、もどかしさを隠せなかった。