今季メジャー初戦、マスターズが今日7日、オーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。

 77、81年大会の覇者トム・ワトソン(米国)が66歳の今年でマスターズに別れを告げる。「以前は265ヤード飛んでいたティーショットが、今は250ヤード。若い選手が280、290ヤード飛ばすのを見て、もうこのコースでは戦えないと思った。ただ予選通過するためだけにプレーすることはできない」と説明した。記者会見では数々の名場面をじっくり振り返り「この40年余りは夢のように過ぎていった。決心するのに時間はかかったが、最後は涙を見せずに18番グリーンへ向かいたい」と結んだ。チャンピオンズツアーでのプレーは続けていく。

 ◆トム・ワトソン 1949年9月4日、米ミズーリ州生まれ。スタンフォード大在学中の68年に米ツアーデビューし、卒業後の71年にプロ転向。74年に初優勝し、77~80年まで4年連続賞金王。メジャー通算8勝(マスターズ2勝、全米オープン1勝、全英オープン5勝)。59歳だった09年全英オープンでも優勝を争い、プレーオフの末に2位。98年のマスターカード・コロニアルまで米ツアー通算39勝。00年からはシニアツアーにも参戦し、全英シニア3勝。179センチ、79キロ。