野村敏京(はるきょう、23=フリー)が米ツアー2勝目を挙げた。

 2位に3打差を付けてスタート。強風にも悩まされ、前半は7、8、9番で3連続ボギーをたたくなどスコアを落とした。一時は2位に1打差まで迫られた。

 後半も11番でボギー。それでも12番で超ロングパットを沈めるバーディーを奪い落ち着きを取り戻した。14番でバーディー、16番でボギーをたたいたが17番でバーディー。2位以下の選手もスコアを伸ばせず、通算9アンダーで逃げ切った。

 野村は12番のロングパットについて「これが入って『私、優勝だな』って思いました」と話した。

 野村は日本人の父と韓国人の母を持つ。幼少時代を横浜で過ごした後に韓国へ移ってソウルの高校を卒業し、10年12月に日本国籍を選択。11、12年と米ツアーの厚い壁にはね返され、13年は日本ツアーに専念。14年から米ツアーに本格参戦し、今年2月のISPSハンダ女子オーストラリア・オープンで初優勝した。日本勢として4季ぶり、9人目の米ツアー制覇だったが、2カ月後に再び優勝を果たした。