3月から日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長を務める青木功(73)が27日、1年ぶりのツアー出場となる中日クラウンズ(愛知・名古屋GC和合C)開幕前日のプロアマ戦に出場した。

 「コースは最高のコンディションだけど、オレは最低のゴルフだった」と自虐トークで切り出しつつ「コースにいることが一番ハッピー。ゴルフができるようになっただけでもいいこと」と笑顔を見せた。

 「4日間、会長職を忘れてゴルフをやりたい」と話す一方で会長として掲げた「人を育む」という理念は常に意識。「私がやるのを見て、選手が『青木がそれだけやっているんだ』と思ってくれれば。“無言の育む”ですよ」と、相乗効果への期待をにじませる。

 「(人気で)女子に負けているとみんなが言うから、選手も意識している。自覚が少しずつ出て、すぐに結果を出すのではなく、長い目で見ていく。オレがやらせているのだから、選手が失敗したら100%責任は取ります。でなければ、上にいる価値がない」。国内男子ツアー人気回復を託されたトップとして、言葉は次第に熱を帯びた。