宮里美香(26=NTTぷらら)が2バーディー、2ボギーの71で回り、通算6アンダー、136で首位と1打差の2位で決勝ラウンドに進んだ。単独首位から我慢のゴルフを強いられたが、優勝争いに踏みとどまった。同7アンダーの柳簫然(韓国)がトップ。

 宮里美は快調にスコアを伸ばした前日から一転、苦しんだ。フェアウエーキープ率は100%。しかし「セカンドショットが全然当たってないから、完全にショートが目立ってた」。バーディーチャンスにつけられない中、小技で粘る。7番は6メートルのパーパットをねじ込み、ボギー直後の9番もバンカーにつかまりながらパーセーブ。「3つ4つ落としてもおかしくなかった。アプローチとパットでしのいだゴルフ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 早くから8月のリオデジャネイロ五輪出場に意欲を示し、昨年の時点で代表が決まる7月までの戦いを逆算していた。ただ、明確に目標を設定したことで重圧もかかり、楽しんでプレーすることができなくなっていたという。開幕前は最有力の位置にいたはずが、最新の世界ランクでは日本勢3番手。出場圏外まで後退していた。

 今大会前にはメンタルコーチと1時間ほど話し合い、試合に臨む姿勢を再確認。前日のラウンド後もメールで「sounds good(いいね)」とお墨付きをもらっていた。12年セーフウェー・クラシック以来となる2勝目へ「一打をどのくらいの気持ち(集中力)で打てるか」と、やはりメンタルを鍵に挙げた。