首位発進した小平智(26)は今大会を「僕の中では開幕戦」と位置づけ、「ここで結果を出したい」と意気込んでいる。

 4月の国内初戦・東建ホームメイト杯から3連戦は首痛を抱えて、本来のゴルフをできずに消化不良。前週の関西オープンも直前に欠場するほどで、その後は安静と治療に努めて戦列復帰となった。この日も長いラフにはまると、なかなか思い切ったスイングができずに苦しい場面もあったが、オフに猛特訓したパットが助けてくれたという。

 パットの向上は「練習は嘘をつかない。打った分だけ自信が持てる。気持ちの問題ですよ」と練習の賜物だ。出球とタッチが安定。4週前の中日クラウンズ時はパットの名手である谷口徹(48)に「パット、うまくなったなあ」とお褒めの言葉をもらったとか。

 今大会の上位4人(有資格者を除く)には7月全英オープンの出場権が与えられる。小平は既に昨年の日本オープン優勝の資格で出場権を持つ。それでも「この大会が日本予選。僕だって4位以内に入りたい」と、本番に向けて自信をつけたい一戦でもある。もちろん目指すは優勝だ。