日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(73)が29日、海外ツアーに参戦中の日本ツアーメンバーに対する出場義務試合数を軽減する方向性を、あらためて明言した。今日30日開幕の長嶋茂雄招待セガサミー・カップ(北海道・ザ・ノースカントリーGC)のプロアマ戦後に語った。14年から欧米ツアー参戦者に日本ツアー年間5試合の出場義務を課していたが、「来シーズンに向けて(軽減を)協議していく」とした。今後、スポンサーや選手会との調整を進める。

 当初は松山英樹や石川遼といったスターの出場を望むスポンサーへの配慮もあって、5試合の出場義務を決めたが、一方で該当選手には過密日程を強いる“足かせ”になり、賛否両論が出ていた。実際、14年に松山は2試合しか出場せず、制裁金を支払い、15年からは日本ツアーのメンバー登録をしなかった。

 既にJGTOは27日の理事会で、松山の出場義務試合違反を解除、制裁金を返金することを決めた。松山サイドには特別扱いの印象もあったようだが、青木会長は松山への対応は「特例ではない」と強調。“足かせ”全体の見直しを含め、正式文書で松山に伝えるという。