松山英樹(24=LEXUS)は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算6アンダーの274で5位となった。今季最終戦で2勝目はならなかったが、3年連続の出場で初めてのトップ10入り。ポイントランク(PR)、獲得賞金とも自己最高を更新した。

 松山はPR13位、獲得賞金9位の419万3954ドル(約4億1900万円)という数字に興味を示さなかった。「何も思わないです。自分が納得できるプレーができて、結果がシードギリギリでも、それはそれで仕方ないと思えますけど、もう少し自分が思ったプレーができるようにしたい」とこだわりを語った。

 フェアウエーを捉えたのはわずか3度。14、18番とティーショットを右に曲げた時は、落胆を隠せなかった。14番では2メートルのパーパットを外した。今大会のプレーを支えてきたグリーン上。勝負どころでストロークのリズムが、わずかに乱れた。「あれが大きかった」と悔やむ。

 それでも、出場選手が30人に絞られるツアー選手権に14年以降3年連続で残ったのは松山を含めても10人だけ。その中で優勝争いを演じた価値は大きい。「いいショットはゼロ。その中で優勝が狙えたのは良かった。でも、これをずっと続けるのはしんどい」と苦笑交じりに言った。次戦は3週後の日本オープンだ。