ゴルフの日本女子オープンで国内メジャー初のアマチュア優勝を飾った畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が、週明けにもプロ転向の申請を行うことが濃厚になった。4日、スタンレー・レディース(7日開幕、静岡・東名CC)に向けた練習ラウンド後に「プロにはなりたいですね」と希望を表明。早ければ、11月11日開幕の伊藤園レディース(千葉・グレートアイランドC)がプロ転向初戦となりそうだ。

 「気持ちは固まっているか」との問い掛けに、畑岡は「プロにはなりたいですね」と答えた。さらに「期限はあるから、そのうちに?」と聞かれ「はい」。ツアープロとしての単年登録の資格を取得するには、21日までに日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に連絡する必要がある。畑岡は20日から始まる米ツアー2次予選会に向け、12日に渡米予定。それまでにはプロ転向を表明するとみられる。

 優勝から一夜明けた前日3日は「LINEが100件くらいきました」と笑う。地元茨城の橋本昌県知事からの祝福、岩間中時代の同級生によるサプライズ自宅訪問もあったという。プロ転向についても家族会議を開いて話し合う中で、本人の意思は明確だった。

 すでにLPGAは理事会を開き、畑岡の申請があればすぐに承認する旨を確認している。ただ、次週からの富士通レディース、マスターズGCレディース、樋口久子・三菱電機レディース3試合については7日までにエントリーを済ませなければいけない。TOTOジャパン・クラシックは出場権がないため、翌週の伊藤園レディースがデビュー戦となる可能性が高い。

 この日は早朝に茨城を出て、母博美さんの運転で会場入り。午前中から18ホールを回った。今大会がアマチュア最終戦となる見込みで、史上初「アマチュアのツアー2勝」へ期待もかかる。「(大事なのは)いつもと変わらず、ゴルフをしっかりすることだと思います」。地に足をつけて、まずはいつも通り予選通過を目指していく。【亀山泰宏】

 ◆畑岡がプロ転向する場合の流れ <1>ツアープロとしての単年登録(TPD単年登録)申請を、規定により21日午後5時までに日本女子プロゴルフ協会に連絡<2>協会のTPD事業部による承認<3>登録料50万円(税別)を支払う<4>単年登録の資格を取得し、優勝した試合後1年間のツアー出場権を得る(TOTOジャパン・クラシックは除く)。

 ◆17歳プロ 宮里藍が03年にTPD登録でプロ転向した際は18歳110日。畑岡は来週月曜日の10日時点で17歳271日。同制度を利用してのプロ転向では最年少となる。LPGAでは海外での認定プロが推薦出場する際もプロ扱いとなる。