信じられない光景だった。通算7アンダーで最終18番(227ヤード、パー3)を迎えた賞金ランク2位谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)がまさかのダブルボギーをたたいた。

 バンカーからの2打目をピンそば1メートルにつけたにもかかわらず、慎重に打った3打目の下りのパットがカップをそれて反対側へ2メートルほどもオーバー。さらに返しのパットはショートした。結局5打も費やし、通算5アンダーに後退した。

 この日は18番以外にも、出だしの2番と3番で連続して3パットのボギー。試合後には「今朝も(今大会で使用しているマレット型ではなく)ピン型のパットを使おうかと考えた。でもパットうんぬんではなくラインが読めてない。だから何を使っても入らなかったと思います」とお手上げの様子だった。

 谷原は賞金ランク1位の池田勇太(30=日清食品)を3076万6429円差で追っている。今大会で優勝できなければ、池田の賞金王が決まる。谷原は11アンダーで首位の小平と6打差で最終日を迎えることになり、逆転賞金王が限りなく遠のいた。