主将笠りつ子(29=京セラ)と下川めぐみ(33=環境ステーション)のペアが、オーストラリアのS・J・スミス、S・ケンプ組を4アンド3で破り、日本勢でこの日唯一の白星を挙げた。

 笠は「とにかく1つでも多くアップ数を稼ぎたいと思っていた」という。

 勝負が決まったのは15番パー5(500ヤード)。笠は残り187ヤードの第2打を7番ウッドでグリーン奥カラーへ。「下川さんが2オンしてくれていたので」。余裕を持ったチップショットが20ヤード先のカップに消え、鮮やかなイーグルを決めた。

 主将になることは渋りに渋った。周囲の要望にこたえる形で受諾したのは、先週の最終戦中の11月25日。「最初は嫌でした。でも、賞金ランクや年齢を考えたら、私なのかな…」。今季ツアーで賞金ランクは日本勢最高の3位。キャリアベストを残したことを思い、腹をくくった。

 最終日は宿敵韓国との優勝決定戦。8人同士がマッチプレーで争う。「5勝しないと勝てない。5勝です」。大会連覇へ。強い思いを口にした。