主将の笠りつ子(29=京セラ)が下川めぐみ(33)と組み、日本にこの日唯一の勝利をもたらした。15番パー5でチップイン・イーグルを決め、オーストラリア組を4アンド3で破った。この日の日本は1勝1分け2敗、2日間の合計勝ち点11で2位。シングルスで行われる今日4日最終日は首位韓国との優勝決定戦に臨む。今季日本勢最高の賞金ランク3位になった笠が、エースの自覚を胸に大会連覇を目指す。

 リーダーが鮮やかに勝利を決めた。15番パー5。笠は残り187ヤードの第2打を7番ウッドでグリーン奥カラーに運んだ。「下川さんが2オンしてくれていたから、気楽にいけた」。約20ヤードのチップショットはイーグルに。日本勢でこの日唯一の白星が決まった。

 主将の就任を渋った。普段やり慣れぬチーム戦の大役。周囲の要請に応え、決断したのは今季ツアー最終戦第2日の11月25日。「賞金ランクや年齢を考えたら、私なのかな…」。今季ツアーで日本勢最高の賞金ランク3位となった“責任”で腹をくくった。

 第1日の4戦全勝から、この日は1勝1分け2敗。最終日は首位韓国と優勝決定戦で、8人がシングルス・マッチプレーを戦う。「今日はみんな苦しんでいて、私は絶対に勝ちを落とせないと思った。明日はとにかく5勝すること」。大会連覇へ、笠は主将の顔になった。【加藤裕一】

 ▼第2日成績 <1>韓国12点(4勝)<2>日本11点(1勝1分け2敗)<3>欧州7点(1勝1分け2敗)<4>オーストラリア2点(1勝3敗)※勝ち点は2日間合計