宿敵韓国との優勝決定戦は、シングルス8戦で勝ち星なし。あわや全敗という状況に、日本の主将・笠りつ子(29=京セラ)は「本当にいつも思うことだけど、韓国選手は強い。レベルが高い」と相手を認めるしかなかった。

 3組目で賞金ランク3位ジャン・スヨン(22)と対戦。オールスクエア(同点)で最終18番パー4を迎え、第2打を池ポチャ。わずか1アップ差で負けた。「残り100ヤードをアプローチウエッジで打ったけど、振り幅のミスです」という。

 昨年大会の韓国勢はイ・ボミ、キム・ハヌルという“日本ツアーの強豪”に加え、全米女子オープン優勝のチョン・インジがいたが、今年は日本ツアーで戦う申ジエを除く全員が純然たる韓国ツアーメンバー。今季の同ツアー賞金ランク2位~10位までの選手が集まっていた。

 顔ぶれだけを見れば、昨年大会より“格落ち”といえる相手に歯が立たなかった。「日本選手はもっともっと実力を磨いていかないとダメですね」と反省ばかりが口をついていた。