松山英樹(24=LEXUS)が6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で回り、通算10アンダーの200で16位に浮上した。代名詞のアイアンショットに手応えをにじませるなど、5度目の出場となった相性の悪い大会で初めて最終日に進んだ。松山と米ツアーポイントランクのトップを争うジャスティン・トーマス(23=米国)が通算22アンダーで2位に7打差をつけ、2週連続優勝に王手。谷原秀人(38)が同11アンダーで日本勢トップの10位、小平智(27)は同9アンダーの28位に後退した。

 松山は1、2番ともに9番アイアンでベタピンバーディーを奪った。悔やんだのは351ヤードと短いパー4の10番。第2打のロブショットが手前のバンカーに落ち、3オン3パットのダブルボギーとなった。「ショートゲームのミスからパターのミスまで、いろんなものが重なった。10番は、ホントにもったいなかった感じがある」。それでも、直後の11番を含めて3つのバーディーを奪い返し、トップ10を狙える位置で終えた。

 首位のトーマスとは年齢も近く、2人そろって直近は圧倒的な成績を収めていることから比べられることもあるが、テレビインタビューでは「僕が勝っていない試合で勝ってるから、ライバルみたいな感じで言われてますけど、あんまりそれも思わないですし、しっかりいい成績を残していければ」。周囲の声に惑わされたり、誰かを過度に意識することはない。自分を高めることに集中している。

 「(アイアンは)だいぶいい形で方向性は固まってきた。パットは自分の打ち方がまとまっていない」と現状を冷静に分析。その上で「スコアを伸ばしていかないとトップ10に入れない」と、大会初の最終日に気合をにじませた。