プロとして米女子ツアー3戦目の畑岡奈紗(18=森ビル)が22位発進した。今大会限定で組むタイ人キャディーと息が合い、4バーディー、2ボギーの2アンダー70にまとめた。大会は昨季賞金ランク上位と推薦出場の計70人で争われ、予選落ちはない。

 畑岡とタイ人キャディーのコンビは抜群だった。最終9番のパー4。ピンまで160ヤード弱の第2打で畑岡は7番アイアンを要求した。すると、アケカワット・イムサマン氏(44)は「絶対奥に打たない方がいい。8番の方がいい」とアドバイス。助言に従った畑岡は、8番アイアンで2・5メートルにつけてバーディーで締めくくった。

 6番の第2打を2メートルにつけた際には、笑顔でハイタッチするなど即席コンビとは思えない仲の良さ。「英語での意思疎通も大丈夫。すごく助けられました」。アマチュア時代のタイ合宿で知り合ったタイ選手から紹介された、1試合限定の相棒に感謝した。

 最高気温31度、湿度75%と肌にまとわりつく暑さの中、今大会に同行する母博美さんのアシストも効いた。「若いから無理できてしまうかもしれないけど疲労はたまってくる」と、疲労回復のサプリメントを渡された。賞金ランク上位ら70人が出場する今大会で臆せずプレー。「まだまだできたかな。6つ(6アンダー)くらいはいけました」。宿舎で好きなトムヤムスープを飲み、第2日もスコアを伸ばす。【千葉修宏】