男子ゴルフの世界選手権シリーズ、デル・マッチプレー(22日開幕、米テキサス州オースティンCC)の練習ラウンドが21日(日本時間22日)に同コースで行われた。

 昨季日本ツアー賞金王の池田勇太(31=フリー)はアウト9ホール、インの10、11番の2ホールを回って戦いに備えた。3月の第1週に出場したメキシコ選手権から帰国後、体調を崩していたという。標高2000メートルを超えるメキシコ市でのプレーだったこともあり「軽い高山病と併発した胃腸炎で1週間ダウンした」。食事も全くのどを通らず、渡米直前まで今大会の欠場すら考えていた。体調が回復し、ゴルフの状態も「(移動疲れが残っていた)昨日に比べれば、歴然」と日を追うごとに上がっている。

 予選は同じく日本から参戦の谷原秀人と同組に。世界ランク6位ジョーダン・スピースと同36位のライアン・ムーアという米国の実力者との対戦も決まった。スピースは昨季全米プロ、ムーアはメキシコ選手権で同組になったことがあり「プレーヤーに対してビックリすることはないと思う」。一方で谷原との同組には「いきなり予選で日本人同士で戦うのはうれしいんですけど、残念でもあるような感じはありますね」と苦笑交じりに本音を漏らした。

 今大会後は米国にとどまり、6年ぶり3度目の出場となるマスターズ(4月6日開幕)に備える。日本人女性キャディーとして初めてオーガスタでバッグを担ぐ坂井恵キャディーとも、この試合からタッグを再結成。「(マスターズに向けて)どんどん自分がレベルアップしていけたらいい」と先も見据えながら、一戦必勝の構えでまずは初戦でムーアと相まみえる。