米男子ゴルフのヒューストン・オープン(30日開幕、テキサス州ハンブル・GCヒューストン)に出場する石川遼(25=CASIO)が29日(日本時間30日)、同コースで練習を行った。

 雷雲の接近と激しい雨でプロアマ戦は途中で中止。石川は雨が上がり、気温もグンと上昇した午後5時ごろからコースに姿を現した。パット、ショットの調整に黙々と取り組み、時折、佐藤賢和キャディーにスマートフォンで撮影してもらった自身の動画を見ながらフォームをチェックした。

 26日に9ホール、27日はプロアマ戦で18ホールのコースチェックは済ませている。「ラフが浅いですけど、それ以外はすごく難しいコース。難しいホールとバーディーを狙っていかなきゃいけないホールと分かれると思うので、そういうマネジメントが大事かなと思います」と分析した。

 この大会は過去3度の出場で最高が31位(14年)、残る2度は予選落ちを喫している。「(ウオーターハザードが多く)ティーショットのプレッシャーが結構あって、苦手意識がある」と話すが、それでも出場を決めた裏には「こういうところでいいプレーができるようになりたいと常に思っているし、逆に、こういうところでいいプレーができないとその先のステップにはいけない」という考えがある。それは、公傷制度の適用で当面の出場試合数が20試合に限られた今シーズンであっても変わらない。

 優勝者にはマスターズ(4月6日開幕、米ジョージア州)の出場権が与えられる今大会。「まずは初日、全身全霊、全力を尽くしてプレーしたい。また3日目が終わった時にそういうコメントができればいいと思うので、まずは初日」と繰り返した。ケビン・ストリールマン(米国)ラファエル・カブレラベロ(スペイン)と同組で回る予選ラウンド第1日は、午前7時40分(日本時間30日午後9時40分)にティーオフとなる。