米男子ツアーのヒューストン・オープンが30日に米テキサス州ハンブルで開幕した。石川遼(25=CASIO)は、今後について“マイペース”を貫く姿勢を示した。

 腰痛による長期離脱から復帰した今季は公傷制度の適用を受け、出場資格を更新するために20試合で399ポイントを稼ぐ必要がある。10試合を終えた時点で135ポイント。半分に満たない。特に直近5戦は予選落ち3度、決勝ラウンドに進んだ2試合も37位と69位で、ポイントを上積みできなかった。

 相性のいい大会を優先して選び、効果的にポイントを稼ぐのも1つの戦い方。しかし、石川は「短期的に考えて試合に出るとか出ないとかは、考えてないです」と首を振る。今週のヒューストン・オープンも過去3度出場して最高が31位(14年)、残る2度は予選落ち。「苦手意識がある」という舞台だが、参戦を決めた。「結果は残せてないですけど、こういうところでいいプレーができるようになりたいと常に思っているし、逆にこういうところでいいプレーができないと、その先のステップにいけないと思う」と強調する。

 優勝すればマスターズの出場を得られる今大会。「まずは初日、全身全霊、全力を尽くしてプレーしたい。また3日目が終わった時、そういうコメントができれば」。覚悟を持って、自分が決めた道を突き進む。【亀山泰宏】