石川遼(25=CASIO)は3バーディー、1ボギーの70で回り、2アンダーで首位と6打差の44位発進となった。

 前半はスタートから6ホール連続でパーオンしながら、アイアンショットがなかなかピンに絡まない、もどかしい展開。「ピンポジションも難しいところに切ってありましたし、ピンポイントで打っていかなければいけないところを打っていけなかった」と振り返る。7番パー3ではティーショットをグリーン左の池に落としながら“ナイスボギー”。ウオーターハザードが多く「一打のミスが、単にプラス1じゃなく、プラス2になってしまう怖さがある」というコースで粘り強くプレーした。

 グリーンを外した9番、連続バーディー直後の14番はいずれもピンに近いサイドからのバンカーショットを巧みに寄せて、パーセーブ。9番については「10球やったら、7球8球はパーを取らなきゃいけないところ」と話したが、62度のウエッジで放った14番の一打には本人も納得だった。「最近にないくらい、いいバンカー(ショット)が打てた」。予想以上にスライスがきつかった2メートルのパーパットをねじ込んだことで「3(パー)と4(ボギー)では全然違う。いいバンカーを打ったかいがあった」とうなずいた。

 試合は伸ばし合いの様相を呈し、上を目指すにはこの日以上のプレーが求められる。「しっかり予選を突破して、3日目4日目につながるような2日目にしたいと思います」。最後まで表情は引き締まっていた。