男子ゴルフの今季メジャー初戦マスターズ(6日開幕、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)の公式サイトで4日までに世界ランク4位、松山英樹(25=LEXUS)のインタビュー動画が公開された。

 すでに3日付で「マツヤマと日本のマスターズの歴史」という特集記事を掲載しており、あらためて注目度の高さを示した形だ。

 「ここまで自分自身が世界のトップ選手に近づけると思っていなかった。すごくビックリしている部分がある」と語り出した松山。「6年前にこのオーガスタの地を踏んで成長している部分が多い。2010年のアジアアマで勝ったことは、僕の人生の分岐点だった」と話し、11年の大会初出場と日本人初のローアマ獲得につながった“原点”を振り返る。

 メジャー制覇への思いを問われ「日本から世界に出た有名な選手たちでも勝てなかったメジャーで勝つことができれば、すごく大きな意味を持つ。毎年同じ会場でやるメジャーはここだけですし、日本人誰もが、世界中のゴルファー誰もが知っている舞台。そこでやっぱり勝ちたいという気持ちが強い」と、オーガスタで頂点に立つことの意義を強調した。

 2月のフェニックス・オープンで大会連覇を達成後は上位に入れない試合が続き「昨年末くらいからいいゴルフができて、優勝もできましたけど、最近少し、この1カ月調子が悪くて、なかなか思うようなプレーができなかった。今は不安の方が大きい」と認める。それでも、約2分間の動画は力強い言葉とともに締めくくられている。「ここで勝つために一生懸命練習してきたので、それが結果に結び付くことを祈りながら、残りの調整期間を大事にしたいと思います。この独特の雰囲気の中で勝ちたいという気持ちは、すごく強いですね」。