昨夏のリオデジャネイロ五輪に出場した片山晋呉(44=イーグルポイントGC)は、その後の10月にはマイナビABC選手権で優勝。日本ツアー史上6人目の通算30勝に到達した。

 30勝は、94勝の尾崎将司、51勝の青木功、48勝の中嶋常幸、32勝の尾崎直道、30勝の倉本昌弘に次いで6人目の快挙。「43歳273日」での到達は中嶋、青木、尾崎将に次ぐ4番目の年少記録となった。

 優勝スピーチでは「片山晋呉、43歳、B型、30勝したぞ~!」と切り出して笑いを誘い「永久シードの25勝もうれしかったけど30って数字がね。知ってる人は6人だけでしょ?」。AONら超一流にまた1歩近づいたことをよろこんだ。

 松山英樹や石川遼が米国を主戦場にする中、現在も国内ツアーをけん引するトップ選手だ。09年から4年間は優勝から遠ざかったが、13年から再び勝ち星を積み重ねるなど復調してきた。中嶋は52歳というシニア年齢になってから06年三井住友VISAを制した。片山もこのままコンディションを維持していけば、50代での勝利も夢ではない。そのために今年も優勝を積み重ねる。