堀川未来夢(みくむ、24=Wave Energy)が9バーディー、1ボギーの63で回り、通算9アンダーの204で首位と1打差の2位に浮上した。

 ツアー自己ベストを更新し、コース記録に並ぶ「63」はマネジメントを徹底した成果だ。2オーバーと出遅れた第1ラウンドは、フェアウエーキープ率(28・57%)の低迷が物足りないパーオン率(38・89%)につながっていると分析。第1ラウンドではドライバーを握った9、10、11番でティーショットに3番ウッドを選択するなど、正確性を重視した結果、フェアウエーキープ率は71・43%と劇的に改善した。

 また、初めてシード選手として臨みながら賞金ランク87位に終わった昨季について「ピンポジションを(難しいところに)振ってくる3日目が良くなかった」と振り返る。その“鬼門”である第3ラウンドは「(ある程度)ピンを狙いつつ、グリーンの真ん中を狙う安全策がスコアを出す近道」とグリーンを外した際のリスク管理に神経をとがらせ、トラブルを未然に防いだ。

 13番から4連続バーディー、最終18番もバーディーで締め、勢いを持って最終日を迎える。「2日目、3日目と同じプレーができれば、スコアも伸ばせていい結果につながる。優勝を目指してやりたい」。冷静に戦略を練りつつ、初優勝への熱い思いを口にした。