2人で1つのボールを交互に打つ、普段と勝手の違う形式だったが松山英樹のパットがさえた。

 「いいラインにつけてもらった」と松山が言えば、「僕は相当悪かったけど、2人でうまくリカバリーし合えた」と谷原秀人。ラウンド後は笑顔が並んだ。

 ボギーが先行したが、5ホール目の14番で松山がグリーン手前からチップインバーディー。「ああいう一打があれば流れが変わる」(松山)と勢いに乗った。16番(パー4)は残り152ヤードの2打目を松山がピンまで1メートル弱に寄せた。「谷原さんがティーショットをいいところに打ってくれて、僕が(第2打を)しっかりとつけた。すごくうれしかった」と松山。18番で2メートル半、5番では3メートルのパットを松山が決め、拳をぶつけて喜びを共有した。

 今年からチーム戦に変更された大会。優勝した場合の賞金は1、2位の分を合わせたものの半額で計算し、通常の試合と同様に2人とも2年のシードを得る。来季の米ツアー出場資格を目指している谷原は好機に「かみ合えばビッグスコアが出る。上を目指したい」と意気込んだ。