上田桃子(30=かんぽ生命)が、3年ぶりツアー優勝を飾った。不振のパットを次々と決め、8バーディー、1ボギーの7アンダー65。通算16アンダーの200で混戦を制した。国内優勝は14年11月の樋口久子・森永レディース以来で通算12勝目。今季未勝利なら引退を決めていたことを会見で明かし、復活Vに涙を流した。

 上田の母八重子さん(67)も会場で涙を浮かべた。4月のバンテリン・レディースでは、プレーオフで池に落として敗れており「(18番で)池に落ちそうになった時、あの時の池を思い出しました。神様が助けてくれた」。決して弱音を吐かない娘を支え「バンテリンで勝てなかったことは相当、つらかったと思う。(愚痴を)言えば気持ちが楽になるのに、決して言わなかった」と、明かした。