宮本勝昌(44)はホールアウト後に報道陣に囲まれると、開口一番「一線は越えておりません」と“時事ジョーク”? 首位奪取はならなかったが、通算10アンダーで首位に3打差の3位と好位置につけた。

 この日は10番から出て、15番でボギー先行、通算5アンダーとした。「17番で(順位)ボードを見て『4アンダーがカットラインになるかも』と思ったら、すごくドキドキしてきた」。17番では「悪い流れを断ち切りたい」3メートルのバーディーパットを外した。

 だが、18番では3メートルのバーディーパットが入る。すると、折り返しての1番で3メートル、2番で5メートルが決まって3連続バーディー。「ジョーダン・スピースじゃないけど、流れを変えられた」。全英オープン最終日の13番で練習場から打つトラブルに陥りながらナイスボギーで切り抜け、その後に盛り返して優勝したスピースを引き合いに、この日の宮本の鍵は18番のパットだったと振り返った。

 前戦セガ・サミー杯から2週間空いての今大会。「休み明けにしてはゴルフがうまくいっている」。14年大会第2日には63を出したコースに「土日のどちらかでビッグスコアを出さないと」。最後は冗談めかして「明日は一線を越えます!」。トップの座を狙う構えだ。