今季初優勝、ツアー通算21勝目を挙げたイ・ボミ(28=韓国)にスイング指導を行った日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役(71)は「昨年も優勝している大会。(イ・ボミの)積み重ねと努力ですよ」と、2年連続賞金女王の復活劇を見守った。

 前週まで2週連続でツアーのプロアマ戦で同組になった。その際、スイングに悩むイ・ボミの姿をみかねた樋口氏は「どうしたの?」と尋ねたという。「体重が右に乗らない。手の上げ方の修正が必要かもしれない」との相談を受け、18ホールを2度ラウンドしながらスイングをチェック。「体の回転さえ先に意識してやれば、手は後からついてくるから。もっとシンプルに考えたらいい」と伝えたという。

 さらに樋口氏は「これは企業秘密だけど」と前置きした上で「私が教えてもらってきた腰の使い方があってね。それを伝えたら『それはコーチにも言われている』と。ならばやってもいいんじゃないって」と笑顔。高レベルの技術で通じ合っている様子を口にした。

 そんな樋口氏について、イ・ボミも「プロアマ戦でも樋口さんは70歳なのに、私よりもまっすぐボールが飛ぶんですよ。それをマネしました」と感謝の言葉を口にしていた。