超ビッグボーナス1000万ドル(約11億円)がかかる総合王者へ、ポイントランク上位陣の明暗が分かれた。

 15年以来2度目の頂点へ、ポイントランク1位で最終戦を迎えたジョーダン・スピース(24=米国)は、同2位ジャスティン・トーマス(24=米国)、同5位ジョン・ラーム(22=スペイン)らと並ぶ3アンダーの6位。首位とは3打差と上々のスタートを切った。

 世界ランク1位でポイントレースでは3位のダスティン・ジョンソン(33=米国)も2アンダーの11位と悪くないポジション。一方で前週優勝などプレーオフ好調でポイントランク4位まで上がってきたマーク・リーシュマン(33=オーストラリア)は1オーバーの21位、同6位リッキー・ファウラー(28=米国)は3オーバーで25位。同7位の松山英樹(25=LEXUS)も5オーバーの29位と大きく出遅れた。

 アマチュア時代からしのぎを削ってきた同い年のトーマスと2サムで回り、多くのギャラリーを引き連れたスピースは「(2人とも3アンダーで)明日もまた一緒の組だと思うけど、一緒にプレーするのはすごく楽しかったよ」と話した。

 ◆ポイントランク上位陣の総合王者戴冠条件(米ツアー試算)

 1位:ジョーダン・スピース 優勝なら文句なし。トップ5でも十分にチャンスあり。30人中29位でも、数字上は総合王者の可能性がある

 2位:ジャスティン・トーマス トップ3で十分にチャンスあり。2人タイの6位でも可能性は残る

 3位:ダスティン・ジョンソン 2位フィニッシュなら十分にチャンスあり。4位タイでも可能性は残る

 4位:マーク・リーシュマン 2位フィニッシュなら十分にチャンスあり。3位タイでも可能性は残る

 5位:ジョン・ラーム 優勝なら逆転総合王者。2人タイの2位でも可能性はある

 6位:リッキー・ファウラー 優勝した上でスピースが2位タイ以下。2位フィニッシュでも数字上の可能性は残る

 7位:松山英樹 優勝した上で(1)スピースが3人タイの2位以下(2)トーマスが2位タイ以下