日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(56)はNOBUTAグループ・マスターズGCレディース最終日の27日、大会開催前に某女子プロ選手が開催コースの兵庫・マスターズGC関係者に不適切な発言を行ったとして、大会主催者とコース側に謝罪したことを明らかにした。

同大会は開催17回目。コースの風呂場でストレッチなどをする選手が備品のバスタオルを持ち帰ることが多くなり、今回から設置を止めた。一部報道では、当該プロはコース側にバスタオルを要求、設置されていない理由を確認した際に暴言を吐いたという。

小林会長は「事実関係を確認中で、詳細を明かせない」としながら「あってはならないこと。大変申し訳ない。選手だけでなく協会として責任がある。早急に事実関係を確認する」と語り、この日、当該プロ選手から事情聴取を行ったもよう。何らかの処分が下る可能性がある。

LPGAは「協会の社会的信頼の確保・向上」のためコンプライアンス(法令順守)・倫理規定を設置している。「大会主催者、ギャラリー、報道関係者、ゴルフ場関係者、ゴルフ愛好者らに対し、信義と礼儀と節度を守る」「品位を失うべき非行をしてはならない」などと定め、協会員には「戒告」「権利の停止」「除名」の罰則を定めている。

女子プロゴルフでは06年の2次QTで若手プロ選手がスコアを改ざん、10年間の資格停止処分(後に退会)を受けたり、10年サロンパス杯で遅延プレーのペナルティーを不服として競技を途中棄権して罰金200万円(本人は2カ月間のツアー出場自粛)を受けたケースなどがある。