国内男子ツアーの~全英への道~ミズノ・オープンは26日、岡山・JFE瀬戸内海GC(7461ヤード、パー72)で開幕する。昨年大会優勝のジュビック・パグンサン(44=フィリピン)が25日、プロアマ戦に出場した。

昨年は6、8番アイアンなどを抜き、制限の14本より3本少ない11本のクラブで優勝した。世界主要ツアーで類を見ない“ギネス級”の快挙は、コロナ禍によるキャディーなしのセルフプレーを余儀なくされ、手引きカートでなく“担ぎ”だったための省エネと説明していた。今年は帯同キャディーをつけており、てっきり14本と思えば…。

「今年? どうしようかと思ってる」。

パグンサンいわく「14本だと多すぎて、どれを使おうか迷ってしまうから。実際、東建(ホームメイト杯)と関西オープンは11本だし」。確実に入れるアイアンは5、7、9番。約20ヤードのブランクは5、7番などを抑えて打って埋める。一方で「150ヤード以内は大事」と言い、ウエッジはピッチングに、46、52、60度の4本。今年もそんな“匠(たくみ)の技”で戦う可能性が高い。

昨年は優勝により全英オープン出場権を得たが、中1週間と短いスパンで開催される東京オリンピック(五輪)の出場を優先して、見送った。ならば、今年も、だ。優勝でなくとも原則4位以上なら全英切符が手に入る。

「イエス! 全英だけでも特別だけど、今年はセントアンドルーズ。ベリー・スペシャル、あそこでプレーするのは夢だから」。

俳優大泉洋似の笑顔で大会連覇への意欲を語った。