女子プロゴルフの古閑美保(29=京セラミタ)が27日、左手首の故障のため、今季限りで引退することを発表した。

 古閑は、08年に賞金女王に輝いた。だが翌09年は、5月に左手首痛を発症し未勝利。翌10年は春先にツアー通算12勝目を挙げたが、ケガの影響からシーズン終盤の5試合を欠場。再起の今季に向け、昨オフは体力強化に努めてきた。その今季は8月のmeijiカップで2位に入るなど復調の兆しはあったが、発症以来続く左手首痛の影響による身体的、精神的な限界を感じ、引退を決意した。

 今後については「ゴルフ界に恩返しをしたい」とジュニア層の育成や普及、社会貢献活動にも力を入れるという。

 今季のLPGAツアー最終戦は、11月18日開幕の大王製紙エリエールレディス(香川・エリエールGC香川)。ただし同24日開幕のLPGAツアー選手権リコー杯(宮崎・宮崎CC)の出場権を得た場合は、これが古閑にとって現役最後の試合になる。