<米女子ゴルフ:ロッテ選手権>◇2日目◇19日◇米ハワイ州カポレイ、コオリナGC(パー72)

 復調したパットが宮里藍をトップへ押し上げた。スタンスを広くし、握り方を変えてストロークを安定させた。「2点直したことで思った所に打てるし、転がりも良くなった。いいパットがいっぱい決まってくれた」と手応え十分だった。

 ピンに絡むショットの良さと、好機をものにできるパットの技術があった。バーディーのうち5つは1・5~2メートルを沈めたものだ。

 今季は5試合で2度の2位など10位以内が4度。好成績を支えたのはパットだったが、前戦のクラフト・ナビスコ選手権はグリーンで苦しみ56位に沈んだ。修正のきっかけは父でコーチの優氏の指摘だった。

 オフにスタンスを狭くしたが、宮里藍は「どんどん狭くなり、ヘッドの押しが弱かったり強く入り過ぎたりした」という。少し広げてバランスを良くした。かぶせ気味だった右の握りを浅めにし、きれいな順回転を与えて球筋のぶれをなくした。

 パーオン時の平均パット数は1・72と現在2位で、今季すでに3勝した曽雅■(台湾)の1・73を上回る。ショットに不安はないだけに、今季初勝利をたぐり寄せられるかは、残り2日のパットの出来次第だろう。※■は女ヘンに尼