池田勇太(26=日清食品)が、世界トップクラスの選手にガチンコ勝負を挑む。11月1日に中国広東省・ミッションヒルズGCで開幕する、世界ゴルフ選手権シリーズのHSBC選手権に備え、31日に4時間近いショット、パット練習で最終調整。「練習場でショットのヒントを得たよ。スタンスの角度とかなんだけど、いいイメージでやれそうだな」と明るく語った。

 30日には18ホールの練習ラウンドを行い、コースの特徴もつかんでいる。「特にグリーンがややこしい。小さいけど、うねっている。ピンの位置によって、どこに狙って打っていくべきか、ということが要求される。がまん勝負になると思うけど、そこをうまく打っていけば、いい位置にいけるんじゃないかな」と分析する。

 この日は「愛弟子」の女子プロ、高島早百合(20)が国内女子ツアー2次予選会初日に臨み、会場トップの68をマーク。出国直前、不調にあえぐ高島に入念なアドバイスをしていた池田は「なんだよ、あいつばっかり先に良くなりやがってさぁ」と自分のことのように喜んだ。

 もちろん「師匠」も負けるつもりはない。今大会はドナルドやミケルソン、エルス、B・ワトソンといった、超一流選手が相手になるが「今週はいつもどれを使うか迷うパターも、めずらしくあっさり決まった。何よりショットのイメージがいいからな。面白くなりそうな予感はあるよ」と不敵に語った。