<男子ゴルフ:全英オープン>◇第1日◇17日◇英国・ロイヤルリバプールGC(7312ヤード、パー72)

 石川遼(22=CASIO)は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74、84位で第1ラウンドを終えた。

 スタート直前、佐藤賢和キャディーと入念に話し合い「風向き的にドライバーは不要」と判断。ティーショット用に4番ウッド、2番ユーティリティー、2番アイアンなどを並べた変則セッティングで臨んだ。

 計算通り、パー5でも4番ウッドの第1打で、十分2オンが狙える位置まで運んだ。しかし中盤からは、ややショットがぶれる場面も。ポットバンカーのへりに球がつき、普通に打つとピン方向に球が飛ばせない場面もあった。

 それでも意図的にややシャンクさせることで、スタンスから45度ほど右方向に球を飛ばしてバンカーを脱出する高等技術、スタッフ間の通称「ハヤト・ショット」も駆使する粘りのゴルフで、スコアのロスを最小限におさえた。18番パー5では8メートルのバーディーパットも決め、第2ラウンドにつなげた。「まだ予選通過は十分可能な位置だと思う。明日いい内容で回れさえすれば、自然と結果はついてくる」と話した。