<ゴルフ:キャロウェイ世界ジュニア選手権>◇15-17歳女子◇最終日◇18日◇米カリフォルニア州トーリーパインズGC北C(6229ヤード、パー72)

 蛭田みな美(福島・学法石川高2年)が、大きなチャンスを逃した。

 9アンダーの首位タイで同組のニファツォフォン(タイ)に飛距離では30ヤード近く置かれたが、「調子がいい」というフェアウエーウッドはじめ、ショットが好調で一時は10アンダーにスコアを伸ばした。相手が3パットなどで崩れ、13番を終えて3打差をつけて「世界一」が目の前に迫った。

 ところが、相手のボギーに合わせるように、16番で3パット、17番でアプローチミス、最終18番では1メートル強のパーパットを外して3パットと3連続ボギー。7アンダーでホールアウトしたが、先に8アンダーで2人が上がっており、つかみかけた世界一がするりと逃げた。

 「最後は集中力の問題。いいプレーをしていて負けたのなら悔しいとかがっくりするとかなんですけど、自分が下手だったというのに尽きます」と、むしろ淡々とこたえた。

 日本女子アマ覇者としての世界一挑戦は詰めを誤った。「最後は得意じゃないロングパットが残ってしまった。今後の課題。いい経験になりました」と話した。「他の選手のスコアは知らなかった」と、1打差の逆転負けを知ったホールアウト直後はショックを受けた表情だったが、チームメートに慰められ、表彰式ではトロフィーを授与されて笑顔が戻っていた。