男子ゴルフの今季最終戦日本シリーズJTカップは4日に東京よみうりCCで開幕する。

 石川遼(23=CASIO)がシャフトを伸ばした新兵器パターで、難グリーンを攻略する。開幕前の最終調整となったプロアマ戦では「人生最長」というシャフト37・5インチのパターを投入。ストロークが安定し、面白いようにパットを決めた。

 「数字だけ聞くと、えっ!

 って感じですけど、打ってみるとすごくしっくりきました」。ゆるまず、硬すぎずの理想の構えをとった時の手の高さに合わせて、シャフトの長さを決めたところ、こうなったという。

 会場のグリーンは芝が長く、スピードが遅そうに見えるが、傾斜は強い。見た目と転がり方のギャップに苦しむ選手も多いが、石川はいつもよりさらにきれいな順回転のパットで、吸い込まれるようにカップインさせ続けた。

 プロアマ戦の表彰式が終わった後、大きな月が出た夕闇の練習グリーンで居残り練習を始めたが、あまりの感触の良さに早々に切り上げた。「パットに形なし。あらためてそう思わされました」としみじみとうなずいた。