男子ゴルフの今季最初のメジャー、日本プロ選手権は15日、群馬・レーサムゴルフ&スパリゾート(7127ヤード、パー72)で開幕。石川遼(16=パナソニック)が、史上最年少出場で「プロゴルファー日本一」の称号を目指す。石川は14日、今や「師匠」となった日本プロ6勝の尾崎将司(61)と、尾崎健夫(54)川岸良兼(41)の「ジャンボ軍団」と最終調整。初めて練習ラウンドをともにした尾崎将からの激励を胸に、大一番に臨む。

 遼クンが、練習ラウンドから豪快ショットを連発した。フルスイングで、常に尾崎将の20~30ヤード先に飛ばした。「(同組の)3人とも飛ばすし(パー3以外の)全ホールでドライバーで打っていた。それにつられて、思いきり振ることができました」。メジャー特有の狭いフェアウエーを確実にとらえ、ピンチらしいピンチもない。これには尾崎将も「オレにあのティーショットがあれば、いつでも優勝できるわ」。絶賛を通り越して「羨望(せんぼう)」の言葉を並べた。

 2人は2週間前の中日クラウンズで同組で回り、石川のスコア記入ミスから尾崎将が過少申告で失格する「事件」もあった。今回は尾崎将の誘いで初の合同練習ラウンドが実現。今は断続的に石川が指導を受ける「師弟関係」で、尾崎将は71年にこの日本プロでプロ初勝利を挙げ、大会史上最多の6勝を誇る。自ら「オレの後継者」と指名する石川に「気合注入」した形となった。

 当初石川は、アイアンショットの向上のため、尾崎将とのラウンドで「フェードボール習得」を狙っていた。だが、「ジャンボさんは左手のインパクトゾーンが長くてびっくりしました。すぐには無理ですね」と難しさを痛感。そんな石川について、尾崎将は「今のままだって十分通用する。あれだけのティーショットがあれば、いつでもチャンスはある」と激励した。

 日本のプロゴルファーの頂点を決める大舞台。「自信はないわけじゃないけど、自信があるとは思わないようにしたい。3日目まではいいスイングのことだけを考えます」。石川は気負わず、16歳らしからぬ落ち着きを見せていた。【大石健司】