<男子ゴルフ:長嶋茂雄招待セガサミー杯>◇初日◇24日◇北海道・ザ・ノースカントリーGC(7115ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
石川遼(16=パナソニック)は72で回り、首位と7打差の63位でスタートした。前半に2ボギーをたたいたが、後半を3バーディー、1ボギーにまとめてイーブンパーに戻した。「今季一番の出来」と自画自賛したドライバーショットを武器に予選通過、上位進出を目指す。首位には菊池純(34)と小田孔明(30)が7アンダー65で並び、大会連覇を狙う谷口徹(40)は1打差の3位、谷原秀人(29)は3打差12位につけた。
最終9番パー5。それまでフェアウエーを的確にとらえていた石川のドライバーショットが曲がった。第1打を右の深いラフへ。第2打もグリーン左手前のラフに入れた。しかし、残り25ヤードの第3打をサンドウエッジでピン下1メートルにつけ、きっちりバーディーを奪った。「ドライバーがなんとか耐えてくれ、悪くなりかけてきた時にホールアウトできました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
前半のインでボギーを2個たたいた。嫌な予感が脳裏を一瞬よぎったが、いつもと違った。「ボギーの原因はアイアンだったので、あまりショックは受けませんでした」。ボギーよりもドライバーが曲がり始めた時の方が苦しいという。それほど、ドライバーには自信を持って臨んだ。前半、フェアウエーを外したのは2ホールだけ。「今季一番の出来」と胸を張った。
試合のなかった2週間、打ち込んだ。父勝美さんは「後半の5番までは完ぺき。練習の成果が実ったわけではないが、芽が出てきた感じ」と一定の評価を下した。「習字にたとえると、いつも同じ『一』を書けるようになるまで、紙が何千枚と必要。遼は今まで手本をなぞってきた。自分で字を書けるようにならないといけない」。
63位スタートに石川は「明日も今日以上にドライバーが安定していれば、いいスコアが出せます。ドライバーがいいと他のクラブに余裕が持てます」と前向きだった。北海道特有の洋芝対策について、以前の練習中にドンファンから「インパクトの時、ヘッドスピードを上げてはダメ」とアドバイスをもらった。この日の9番のラフからの脱出は「ガツンといくんではなく、ボールを運ぶ気持ちで打ちました」と説明した。
「最初にラウンドした時、感動しました」という北の大地らしい広々としたコース。石川がのびのびプレーで、チャージをかける。【三角和男】

