<米女子ゴルフ:エビアン・マスターズ>◇2日目◇25日◇フランス・エビアン・マスターズGC(6347ヤード、パー72)

 【エビアン=佐藤智徳】上田桃子(22=ソニー)が「ジダン効果」で11位に浮上した。20位スタートから3バーディー、ノーボギーの69で、通算5アンダーの139。ショットが不安定ながら、粘って米ツアー2度目のボギーなしで回った。前日は大会イベントの親善サッカーに出場し、元フランス代表のジダン氏の前でシュートを決める活躍ぶり。本業も上昇ムードを漂わせて、昨年の6位を上回る成績を狙う。宮里藍(23)は72で回り、通算2オーバーの53位。アンジェラ・パク(20)が通算10アンダーで首位に立った。

 上田がじれったい展開の中、踏ん張った。左に曲がるショットに苦しみながら、前半はパーセーブ。9番パー5で5メートルのパットを入れて、やっとバーディーが来た。13番、そして最終18番パー5では2オンに成功して、この日3つ目のバーディーを奪った。ラッキー続きの20位発進だった初日から一転、この日はコーニング・クラシック3日目に続く米ツアー2度目のノーボギーで粘り強さを発揮。「嫌なパットが入ってくれた。ノーボギーはいつも目標にしている」と満足そうに振り返った。

 初日の競技後、絶好の気分転換ができた。夕方からコース近郊で開催された大会恒例の親善サッカーに宮里、オチョアらと出場。本格的なユニホーム姿で、元フランス代表のジダン氏ら豪華メンバーとピッチに立つと、試合後半にはゴール前で待ち構えてシュートも決めた。左に曲がった弾道に「結局、フックでしたかね」と大はしゃぎ。大会期間中のイベントながら、負傷する危険も気にせず、元気に走り回った。試合後は宮里とジダン氏のもとに駆け寄るなど、すっかり22歳の素顔に戻っていた。

 この日は「心地よい筋肉の張り」の状態で、しぶとく粘って11位まで順位を上げた。昨年の全英女子オープン以来、2度目の同組だった朴セリ(韓国)の冷静さを参考にした。初出場だった昨年の大会では、2日目に67のベストスコアをマークして6位に入った。その爆発力を高く評価され、大会の親善大使に選ばれた。今年の2日目は派手さこそなかったが、ノーボギーでスコアを伸ばせたことが、成長の証しだった。