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多田左打ち2人目予選突破だ/女子ゴルフ

1番ホール、ティーショットを放つ多田純子(撮影・中村誠慈)
1番ホール、ティーショットを放つ多田純子(撮影・中村誠慈)

<女子ゴルフ:ヨネックスレディス>◇初日◇29日◇新潟・ヨネックスCC(6371ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 女子では極めてまれな左打ち(レフティー)の多田純子(37=白水GC)が、2アンダーの5位と好スタートを切った。昨年7月に35歳でプロテストに合格した超遅咲きの苦労人は、好調なショットを武器に4バーディー、2ボギーで回り、自己ベストの70をマーク。30日の2日目に自身初、日本女子ツアーでも史上2人目となる左打ち選手の予選突破に挑戦する。佐藤靖子(29)と高又順(44)が、4アンダーで首位に並んだ。

 とにかく目立った。「女ミケルソン」を目指すレフティー多田が、見た目だけでなくプレー内容でも注目を浴びた。11番でピン上2メートルのバーディーパットを沈めたのを皮切りに、4ホールで3バーディー。その後も、今回を含め過去3回挑戦した同コースでのマンデー予選会の経験を生かした堅実なプレーで、2アンダーにまとめた。

 「信じられません。まだ新人なので、人に迷惑かけないようにと、緊張しながらプレーしたのがよかったです」。88年のツアー制施行後、左打ちのプロは、2人だけしかいない。高校時代はソフトボールの投手兼外野手(左投げ左打ち)として活躍。国体では全国5位にも輝き、実業団からの誘いもあったほどだ。

 左打ちは自然な選択だったが、右打ちが圧倒的に多いゴルフではクラブ選びから練習場での打席の確保まで、想像を絶する苦労を強いられた。「クラブの試し打ちができないから、何でも買うしかない」。用具代だけで年間60万円は消えていく。数回使っただけの新品のドライバーをインターネットのオークションに出品。新しいウエッジの代金を工面したこともあった。

 ゴルフを始めて2年目に右打ちに転向したが、ボールがまともに飛ばずに半年で元に戻した。30歳を過ぎてもプロテストに落ち続けたが「ここまで来たら、絶対にあきらめない。私が頑張れば、日本のゴルフが変わっていくかも」と練習に打ち込み、昨年、6度目の挑戦で夢をかなえた。

 2日目は、5学年も下だが、通算44勝の不動と回る。「すごいですね。私の構えを見て、不動さんの調子が狂わなければいいんですけど…」と笑った。気負いはない。無欲で快挙にチャレンジする。【大石健司】

 [2008年8月30日9時9分 紙面から]


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