<男子ゴルフ:フジサンケイクラシック>◇初日◇4日◇山梨・富士桜CC(7397ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
石川遼(16=パナソニック)が、1アンダーの70で回り、首位に6打差の15位で発進した。プロツアー挑戦2戦目だった昨年大会初日と同スコアでのスタートも、「内容は全然よくなった」と自画自賛した。5日の第2ラウンドで、さらにスコアを伸ばして決勝ラウンド進出を果たし、16歳最後の試合で「一人前のプロ」になったことを証明する。
遼クンが、プロらしい技術を披露した。4ホール目の13番パー3、グリーン奥バンカーからの第2打。左足下がりの難しい体勢から絶妙のタッチでふわりと浮かせ、30センチに寄せてパーを拾った。「奥からグリーンが下っているように見えるけど、実はそうじゃないんです」。アマとして出た昨年大会の初日は3パットボギーとしたホールで、成長をうかがわせた。
出だしの1番で左の林に打ち込んだだけで、ドライバーショットでのピンチはなし。1年前はパー3を除く14ホールでフェアウエーキープは4ホールだけだったが、この日は8ホール。外してもセミラフなど許容範囲だった。7番パー3では、グリーン右バンカーからの15ヤードをスピンをかけた寄せで30センチにつけた。「去年より、ずっとうまくなったと思う。でも、スコアは1打も変わらないものですね」と余裕の笑顔で悔しがった。
昨年のこの大会は、15歳でツアー優勝したマンシングKSBに次ぐツアー2戦目だった。初日1アンダーで7位発進。「でも、去年は木に当たったボールがフェアウエーに出てきたり、信じられない運があった」と謙虚に振り返る。同じ1アンダーでも今回は中身が違う。テレビ映りを配慮して、鮮やかな黄色のシャツと緑のパンツを組み合わせたのは立派なプロ意識。「(同じ配色の)ジャマイカもブラジルも強いでしょ?」とおどけた。
予選突破なら、1つの目標が見えてくる。既に1305万166円を稼ぎ、賞金ランク37位。昨年の賞金シード(上位70人)のボーダー(1059万7300円)は越えているが、「遼クン効果」で試合数も賞金総額も増えた今季は1400万円がシード当確圏内とされる。残り2年間の優勝者シードを持つ石川だが、本人の中では「賞金シード=一人前のプロ」と位置づけるハードルだ。初日は同じ1アンダーでも、最終日は昨年の15位以上の成績を出して、17日の17歳の誕生日前に目標をクリアしたいところだ。【大石健司】

