<女子ゴルフ:ゴルフ5レディス>◇最終日◇7日◇岐阜・みずなみCC(6537ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 藤田幸希(22=TOSHIN)が鮮やかな逆転勝ちで、1年ぶりのツアー通算3勝目を挙げた。2打差3位から5バーディー、ボギーなしの67をマーク。通算13アンダーは大会新記録で、首位スタートだった今年の全英女子オープン優勝者、申智愛(20=韓国)を脱帽させるほどの強さを見せた。アマチュアの金田久美子(19)が、申とともにツアー自己最高の2位に入った。

 右手を何度も握り締めた。18番で1メートルのパーパットを沈めると、藤田の顔が一気にほころぶ。「すごくうれしい」。06、07年とプロミスレディスを連覇しているが、同大会以外では「初優勝」。喜びが爆発した。

 「プロミス以外では勝てないんじゃないかと、心配だった」。ホッとため息をつきながら「プロミス、プロミスってなってた部分あった」と明かした。3連覇を狙った6月の同大会は、初日80と崩れ予選落ちし号泣した。利用するホテルは3年連続同部屋、夕食も毎年同じハンバーグ。験を担いだはずの試合で味わった屈辱が分岐点になった。

 以来、験は一切担がず「余計なことは考えず、自分のゴルフに集中する」考えに改めた。コーチの父健さん(54)も「メンタルが強くなった」と証言する。全英女子勝者・申との最終組対決になったこの日も「一切、気にしなかった。自分のやるべきことを1個ずつやっていた」。12番パー3では4番アイアンの第1打を1メートルにつけ、5個目のバーディー。格上の申に逆転勝ちした。

 右手首や右ひじ痛に悩まされてきたが先週、柔道谷亮子の主治医と知り合い、1日30分のチューブを使った筋トレを導入。はり治療もして体調は上向きだ。「来週は女子プロ。いい流れですね」。11日開幕の日本女子プロには同学年の宮里も参戦する。国内メジャーの舞台でも存在感を示すつもりだ。【木村有三】