<女子ゴルフ:日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯>◇初日◇11日◇石川・片山津GC白山C(6545ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)

 上田桃子(22=ソニー)が「紛失球の危機」を逃れて68をマーク、首位と1打差2位と好発進した。2番パー4で第2打を深いラフに打ち込み、球の捜索が難航。総勢10人以上で捜し、競技委員が球を踏んだことで運良く見つかってパーセーブ。その後4バーディーを量産し、国内メジャー初制覇へ絶好のスタートを切った。辛■周(28)が5アンダーの67で首位。今季日本ツアー初参戦の宮里藍(23)は7打差30位つけた。

 2位と好発進した上田が「今日のキーはそこ」と振り返ったのが、2番パー4だ。第2打をグリーン右方向に外し、第3打地点にたどり着いたが、10センチ以上の深いラフに隠れてボールが見つからない。「もっと手前や」。「いや奥だ」。観客の声も頼りに、右往左往。同組の全美貞、若林、キャディー3人、ボランティアにカメラマンまで加わり、10人以上で捜索しても、見つからない。

 上田

 半分以上あきらめてました。いろんな人が全然違うこと言ってて、手前とか奥とか、自分は奥だと思ってて。最悪ダボで上がるしかないな、と。

 ゴルフ規則では「5分以内に見つからなければ紛失球」。その場合、第2打地点まで戻り、1罰打を加えて「第4打」として再開する必要があった。上田でさえ「紛失球」を覚悟した、直後だった。途中から捜索に加わった競技委員が、球を踏んだことでようやく発見。経過したか微妙だった「5分」の制限時間も、競技委員が捜索に必死で計測を忘れていたため判定はセーフ!

 踏まれた球は地面に埋まっていたためドロップまで許され、アプローチは手前7メートルへ。それをねじ込みパーで踏んばった。

 「2、3打は違う。良かったあ」。度重なる幸運を喜び、気持ちも乗って7番以降は4バーディー。一気に順位を上げた。

 強い探求心も生きた。2週前のイベントで左手中指ツメが3分の1はがれるケガを負った。十分なショット練習ができない中、力を入れたのがパット。同じ江連門下生で昨季男子の平均パット数1位岩田寛のフォームをビデオで研究。岩田からも直接「パットの調子が悪くても『自分はパターの選手だ』と思い込め」と助言された。

 今季の第1目標は、国内外のメジャーに勝つこと。「4日間6アンダーが目標なので、伸ばせるだけ伸ばしたい」。初のメジャータイトル奪取へ、上田が運も味方につけた。【木村有三】※■は火へんに玄