<女子ゴルフ:日本女子オープン>◇3日目◇4日◇新潟・紫雲GC(6484ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2800万円)

 上田桃子(22=ソニー)が執念のエースで、国内メジャー初制覇に望みをつないだ。2連続ボギーでスタートも、7番パー3でプロ入り後初となるホールインワンを達成。72で回って通算3オーバーの219で、首位と4打差の9位と射程圏につけた。逆転優勝した前週の勢いと、「最後まであきらめない」という精神力で、念願の「女子ゴルファー日本一」の座を奪いにいく。飯島茜(25)と李知■(韓国)が通算1アンダーで首位に並び、宮里藍(23)は2打差4位。最終日は混戦となりそうだ。

 上田がど派手に勝負強さを見せつけた。池越えの7番パー3、7番アイアンで打った第1打は手応え十分だった。ボールはピン右手前1・5メートルに落ち、軽いフックラインに乗る。観客から「入れ!」の声が飛ぶと、上田も「入れっ!」と叫んだ。球はピンにガシャンと当たって、カップに入る。上田は万歳。川口キャディー、同組の米山とハイタッチで喜んだ。

 ホールインワンはジュニアの試合で3度経験も、ツアーではプロ4年目で初体験。2連続ボギー発進で漂い始めた下降線ムードを、一気に盛り返した。「ショットが左に曲がって、どうなることかと思ったが(エースで)気持ちが晴れて、ここからスタートだと割り切れました」。その後は2バーディー、2ボギーで、首位と4打差の逆転圏に食い込んだ。

 昨年ミズノクラシック最終日にも7番ホールで、20万ラウンドに1回の確率といわれるアルバトロスを決め、米ツアー初優勝につなげた。今回、再び「ラッキー7」で快挙達成。ショットの精度と同時に、幸運も味方している証しだ。今回で41回目を迎える日本女子オープンの歴史の中で、ホールインワンは12回目。上田が優勝すれば69年樋口久子、01年島袋美幸に続く3人目の「エース達成者V」になる。

 「不調だったパットの修正点も見つけた。メジャーなので、最後まであきらめない」と、上田はあらためて気合を入れた。国内最高峰の今大会を、「1年間の最大目標」と公言してきただけに、4打差にもひるまない。上位に宮里ら実力者が並ぶ中、米ツアーで磨いた技術と、持ち前の精神力で、勝機を手繰り寄せるつもりだ。【佐藤智徳】※■は火へんに玄