<女子ゴルフ:日本女子オープン>◇最終日◇5日◇新潟・紫雲GC加治川C(6484ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2800万円)
宮里藍(23=サントリー)がわずか1打差の2位で、3年ぶりの大会制覇を逃した。課題だったショットの復調で、持ち前の積極的なゴルフもよみがえり、5バーディー、1ボギーの68をマーク。通算3アンダー285の首位タイでホールアウトしたが、1つ後ろの組の李知姫(29)に最終18番でバーディーを決められた。それでも、充実した4日間のプレーに、満足を強調。今季残り試合での復活優勝に意欲をにじませた。
激闘を終えた宮里の表情には、悔しさ以上に達成感が漂っていた。プレーオフに備えてクラブハウスに戻ったところで、李知姫のバーディーフィニッシュを聞いた。「あ~残念。でも、いい流れでスタートできて、すごく落ち着いている自分がいた。自分の世界はつくれたし、悔しいけれど、すっきりしています」。よどみなく続く敗者の弁に、うそはなかった。
勝てなかった。だが、かつて日本中を興奮させた「強い藍ちゃん」は帰ってきた。1番パー4で、いきなり第2打をピン左80センチにつけてバーディー発進。そこからパットのタッチがわずかに合わずに、チャンスを逃し続けたが、9番でグリーン前のラフからの10ヤードのアプローチを直接ねじ込んで流れに乗った。12番パー3で第1打を1メートルに寄せて、ついに首位浮上。抜け出すことはできなかったが、終始安定した内容だった。
この大会にかけてきた。今季日本初戦で7位に入った9月の日本女子プロ後2週間、故郷沖縄で父優氏とともにスイングの修正に励んできた。前日の大雨で重くなったフェアウエーで、スコアを伸ばすために、この日はほとんどのホールでドライバーを強振。優氏は「よく頑張った。不調の時の右に出る球はもうない。(逆に)ドローが左に行きすぎるのを、これから修正します」と笑顔。不振の原因だったクラブの復調ぶりに手応えを感じていた。
06年9月以来のツアー優勝は逃したが、持ち前の闘争心に火がついた。6日には日本をたち、9日開幕の米ツアーの開催地サンフランシスコに渡る。「(優勝まで)あと1歩まできている。次の1週間が楽しみです」。目を輝かせ、悲願の米ツアー制覇に目標を切り替えた。【大石健司】

