<男子ゴルフ:コカ・コーラ東海クラシック>◇最終日◇5日◇愛知・三好CC西C(7310ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 武藤俊憲(30=赤城CC)が、06年マンシングKSB以来のツアー2勝目を挙げた。新人池田勇太(22)との激しい争いの中、最終18番でバーディーを奪い69。通算11アンダー277で、2位池田を2打差で振り切った。賞金ランクも6位に浮上。昨季賞金王谷口徹(40)も能力を絶賛する“大器”が、賞金王争いに食い込んできた。

 激しいデッドヒートを鮮やかに締めた。最終18番パー4。3メートルのバーディーパットを沈めた武藤が、両腕を突き上げた。待望の2勝目。「うれしいとしか言いようがない」。第一声に、実感がこもった。

 300ヤード近い飛距離に加え、アイアンの切れ味も鋭い。昨季賞金王の谷口に「将来は賞金王になれる」と太鼓判を押されるほど、高い能力を持つ。だが、昨季は5月にウイルス性肝機能障害を患い3週間の静養を余儀なくされた。未勝利に終わり、オフに専属トレーナーと契約。雪も降る冬の群馬で1日2時間以上も走り続け、体力強化に励んできた。22歳池田と最終ホールまでし烈な争いを続けたが「体は全然大丈夫」と、疲れた様子もなく笑った。

 初優勝後に長女彩夏ちゃん(2)、今年8月に次女亜耶ちゃんが誕生。父親としての初Vに「子供ができた自覚が、すごくプラスになってる。僕がやるしか、しょうがないから」と胸を張った。賞金ランクも6位に浮上。「日本を代表するプロになる」という夢を持つ男に、初の賞金王を狙うチャンスが来た。「1つでも多く優勝争いしたい」。残り9試合。大目標に向けて突っ走る。【木村有三】